MacのOSXでFlashtoolやXperiFirmの使い方
XperiaでのROM焼きは今までWindowsでやっていました。Macでも仮想環境でWindowsを入れれば使えるのですが、起動に時間がかかったりWindowsのライセンスが必要だったりでハードルが高いのが欠点でした。
Flashtoolは前からMac用のもあったのですが、以前のバージョンでは動作が凄く遅くて使っていませんでした。でも、最近のFlashtool(Ver.0.9.18.5.0)だと快適に動くようになって常用レベルになりました。ただちょっと起動までのコツが必要でしたのでここに書いておきます。
Flashtool
Flashtoolの最新版(Ver.0.9.18.5.0)はこちらからダウンロードできます。
http://www.flashtool.net/downloads.php
/Volumes/E-DRV/FlashtoolにFlashTool.appをコピーして起動してみました。でも、最初に起動するとこんなダイアログメッセージが出て、ここから進みません。
Ver.0.9.18.5.0からはFlashtoolをインストールした場所ではなく、ユーザディレクトリにデータを置くように仕様が変わったためです。
でも、Finderで見てもFlashTool.appがあるだけで、その下のContents/MacOS/firmwares というディレクトリは見えません。
実は、Macのapp形式のアプリケーションパッケージには実行モジュールだけでなく、その他のファイルやディレクトリも内包されています。なので、FlashTool.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択します。
Finderの表示内容がappの中(Contents)に変わるので下層のディレクトリを見ていくと、firmwaresの下にX10_V1_BLRelock.ftfというファイルがありました。これを削除しましょう。
ファイルを削除すると、ダイアログが消えて初期化作業が再開されました。
おまけ
FTFのファイルをいくつもダウンロードするとかなりの容量が必要になり、ホームディレクトリのあるディスクが小さいとすぐにいっぱいになってしまいます。そこでfirmwaresを別の大きいディスクに設定する方法です。
Finderの移動メニューの「フォルダへ移動」で"~/.flashTool"を入力します。
ここに3つのディレクトリがあるので、そのうちのfirmwaresを別の大きなディスクにコピーします。(ここでは、/Volumes/E-DRV/Flashtool/にコピーしました。)
その後、ターミナルを起動します。.flashToolに移動して、元のfirmwaresをディレクトリごと削除したらシンボリックリンクを設定します。
cd .flashTool/ rm -r firmwares ln -s /Volumes/E-DRV/Flashtool/firmwares .
XperiFirm
XperiFirmもあると便利ですね。こちらはWindows用しか無いのですが、.NET Frameworkで作成されているのでmonoという実行環境をインストールすることでMacでも実行できるようになります。
XperiFirmはこちらからダウンロードできます。
http://forum.xda-developers.com/crossdevice-dev/sony/pc-xperifirm-xperia-firmware-downloader-t2834142
そしてMono for OS Xはこちらからダウンロードできます。
http://www.mono-project.com/download/
monoをインストールすれば
mono XperiFirm.exe
として起動できます。初回起動ではmonoの実行に時間がかかるので気長に待ちましょう。
また、起動の仕方を忘れるかもしれないのでshファイルを作っておくと便利ですw
Windows版と同様に使えます。Check all でリストにあるサイトのファイルをすべてチェックしてくれるので一部だけで更新があっても簡単に見つけることができます。
以上です。
では、また〜。
追記 2017.09.25
最新版のmonoをインストールするとmonoがクラッシュして動きません。こちらの4.2.4版をダウンロードして上書きインストールしたら動くようになりました。
http://download.mono-project.com/archive/4.2.4/macos-10-x86/